2000年2月28日から二泊三日で信州旅行に行きました

大学院修士課程1年であった、2000年2月28日から3月1日まで、二泊三日で長野県に行きました。睡眠障害になる前にときどき行っていた、ユースホステルでのひとり旅です。写真などは残っていませんが、当時の日記から、いろいろ思い出しつつ、当時のことを書きたいと思います。
2月25日、学校は入学試験でした。東大入試が行われていたわけです。そういうときは、校舎には入れません。TA(ティーチング・アシスタント)の提出物も、学割も、ユースホステルについても、あらゆる用ができませんでした。その帰りに新宿で信州の旅行の本を買ったと日記に書いてあります。このころはちょっと精神状態がよくなかったころです。気分転換に旅行に行くことにしたのでした。
2月28日(月)、計画を立てずに出発しました。新宿西口からバスで松本に行きました。松本から、乗鞍高原のユースホステルに電話しました。新島々(しんしましま)行きの電車に間一髪で乗り遅れ、45分待ちました。さらに新島々で2時間近く時間が余りました。そこで、すごい雪でしたが(28日、29日と、いつになく大雪だったそうです。ねらって行ったかのようでした)、近くの神社まで散歩しました。
ユースホステルに着いたのは遅かったです。スキーで来ておられるおじさんと一緒になりました。
ユースホステルは温泉でした。ここの温泉(乗鞍高原温泉というそうですね)は、硫黄が強く、よくにおい、また、お湯が真っ白でした。
翌日(2月29日)、とにかくものすごい雪であり、最初、100メートル歩くのも大変で、どうしようかと思うほどでした。車道のみ雪かきがされていました。午前中で、車道の歩けるところはほぼすべて歩きました。
温泉に入りました。露天風呂でした。貸し切り状態で入りました。初めて「髪の毛が凍る」経験をしました。湯船につかっていると、濡れている頭が、凍るのです。お湯を浴びると解け、またすぐ凍ります。それから、徒歩で、白骨温泉(しらほねおんせん)まで歩きました。
トンネルを通りました。車道のトンネルです。トンネルに入る前の景色は、午後の太陽が、川をはさんで向こうの山々に射して、絶景でした!
きつつきみたいな変わった鳥を見ました。トントントン、という音がするので目をやると、鳥がくちばしで木をたたいているのです。そのほか、いろいろな鳥を、たくさん間近で見ることができました。このあたりの景色は、山と山に囲まれた地形であり、新鮮な感じがしました。見たことのないような景色だったのです。
さて、白骨温泉に着きました。ユースホステルは休みのようでした。また露天風呂に入りましたが、谷と山と夕日で、見事な景色でした。そこは近くの旅館の共同の露天風呂のようでしたが、スキーで来ている二人組といっしょになり、話をしました。その話によりますと、群馬県には「川の温泉」があるそうでした。川の途中で温泉がわいているところがあったそうです。
そのあと、ユースホステルが休みでしたので、宿を探しました。すると、同じように宿を探す人と一緒になり、付近の旅館に泊まることになりました。そこにも露天風呂がありました。
小さい子が二人いました。お姉さんと弟です。その下の2歳くらいの弟さんと仲良くなりました。
さて、最終日、3月1日(水)です。やっと晴れました。晴れたら景色がすばらしかったです。前の日の道は、バスで戻りましたが、雪をかぶって日の光を浴びる山々が実に見事で、歩きで戻るべきであったと後悔したほどです。
松本市に戻りました。市内から見える、三方の山々のくっきりした美しさにずっと見とれていました。松本城に行っても、開智学校に行っても、天守閣に登っても、山々に見とれるばかりでした。附属の美術館では、とくに「オンマラ様」に驚いたと日記に書いてあります。
昼食に、なにげなく入ったそば屋さんが、ものすごくおいしくて驚きました!じつは、私はまったく調べずに行きましたので、信州は、そばで有名なことをぜんぜん知らなかったのでした。こんな感じで、たとえばこの年度の夏に研究集会で行った高知県でも、あとから皆さんに「なぜかつおを食べて来ない?」と言われるほど、私はご当地の名物などを知らないのですが、この日は、そば屋に入って、とてつもなくおいしいそばを食べて驚いたわけでした。
夜、バスで東京に戻りました。これが、私の2000年の信州旅行です。写真がまったくなく、すみません。学生時代の思い出のひとつです。