小学1年生の算数をわくわく学ぶ大人の生徒さん

また、当教室での授業の様子を公開いたしますね。ご本人様の許可は得ております。

私より年長の生徒さんです。昨年の冬ごろ、お問い合わせをいただきました。お問い合わせのメールを読みますと、プログラミングで、中学で習う「相似」を用いるとのことでした。なぜプログラミングで「相似」を用いるのか、Zoomでお会いして「はじめましての会」(無料相談)をしたときにわかりました。そのかたがなさっているのは、「競技プログラミング」だったのです。遊びとしてのプログラミングでした。それで、クイズのようなプログラミング課題で、中学数学の「相似」の概念を使う、という意味でした。どういう分野にでも「遊び」の要素があるのだと、ひとつ勉強になりました。

それで、お話をするうちに、小学校の算数からご一緒に学ぶことになりました。小学1年生の算数です。教科書は、幼稚園から小学校に上がったばかりの、6歳くらいのぴかぴかの1年生向けに書かれています。その生徒さんは、まるで6歳のお子さんに戻ったような気分で、わくわくと算数に向かわれるのでした。演習問題も飛ばさずに解いていかれました。繰り下がりのある引き算などは「やばい、やばい」と言いながらも、楽しく解いていかれるのでした。ご一緒に楽しい時間を過ごしました。

一度、「1,000まで数えたことはありますか」とおたずねしたことがあります。ないとのことでしたので、「1,000まで数えてみましょう」ということになりました。多くの人は、小さいころ、お風呂で、100まで数えた経験はおありかもしれません。しかし、少なくともこの生徒さんは、1,000まで数えたことはなかったのでした。

当日は、その生徒さんは、コップに水を用意し、マラソン大会に参加するような感じで授業に臨まれました。その生徒さんは、1から数えていかれました。1、2、3、4、5、…。これはだんだん複雑になります。456、457、458、459、460、…。一度、10ほどずれかけたことがありました。確か、734、735と来て、つぎに726と行ってしまったときのことです。私は気づきました。ご本人もすぐに気づかれ、もとに戻りました。

30分近くかけて、その生徒さんは、1,000まで数えられました。新記録の樹立のようでした。私も「1,000まで数える人を間近で見る」という貴重な経験をさせていただきました。

間もなく、小学1年生の算数を修了するときがきました。これを小学生は1年間かけて学ぶわけです。引き続き、小学2年生の内容に入りました。「30センチものさし」「三角定規」といった懐かしいアイテムを購入する必要がありました。この生徒さんは、わくわくしながらそれらのアイテムを購入なさいました。

実際には、このへんで、その生徒さんはお仕事がお忙しくなられ、授業は中断しました。いまは気長にその生徒さんの復帰をお待ちしています。でも、いまでもこうして、このブログ記事の掲載の許可を得るメールのやり取りをするくらいに、親しくお付き合いさせていただいております。私もフルートを習ったとき、3年ほどのブランクがあったことも思い出します。でもフルートの先生とは30年くらいの長い付き合いとなりました。

大人の趣味のよさは、試験等に追われるのでもなく、自分のペースで楽しめるところにあります。いくつになっても、6歳の子供に戻った気分で、楽しく算数を学ぶことが可能なのです。どうぞお気軽にお問い合わせください。こういう生徒さんもまた大歓迎です。

目次