東大に合格した皆さんへ

当教室は、伴走型ということで、受験指導などは基本的にしておりませんが、私がSNSでフォローする同業者の皆さんの多くは受験指導をなさっており、定期的に受験的なニュースが入って参ります。どうやら、国立大学の試験が終わったようですね。東大に受かるためのアドバイスは世に多いものの、東大に受かってからどうするか、というアドバイスは少ない気がいたしましたので、私も東大に受かって30年が経ってしまいましたが、当時を思い出し、少し「東大に合格した皆さんへ」メッセージを書かせていただきたいと思います。

私が合格したころは、まだほとんどインターネットもなく、携帯電話を持っている人も少なく、いまとは状況が異なりますけれども、とにかく合格してから入学するまで、手続きの嵐であったと記憶しています。すぐに第二外国語を決める必要がありました。第二外国語とは、多くの人の「第一外国語」が英語であるのに対し、それ以外の外国語です。少なくとも当時、それを基準にして教養学部(理科一類から文化三類)のクラス編成がなされていたと思いますので、これはすぐに決めねばなりません。

私の高校の先輩で、伝説となっておられるかたがおいでになりました。東大に受かったそうですが、手続きのミスで入学できなかったそうです。そうならないためにも、煩瑣な手続きをこなす必要があると思います。

東大に入りますと、同級生の「10割」が東大生となります。当たり前ですが、なかなかすごい状況ですよね。私も入学から30年がすぎ、この算数・数学教室をやるようになってようやく認識したことではあるのですが、多くの東大生は、自分より「できる」周囲の人の存在に圧倒されるようです。でも、くじけてはなりません。私のある先輩は「腐っても東大」と言っていました。東大では落ちこぼれても、世間では「東大卒」という扱いですので、その学内と学外の評価の差で悩むことなく、堂々と世間を渡っていかれたらよいと思います。

東大の先生は、もしかしたら、賢くないように感じられるのかもしれません。これは、とくに高校時代、手厚く手取り足取り、勉強を教わってこられたかたに特に顕著な感じ方かもしれません。世の中には一見、賢くなさそうに見える人のなかに、実は極めて賢い人がいるのだ、という実例にたくさん出会うのでしょう。賢くなさそうに見える東大の先生のとほうもない賢さに気づくチャンスかもしれません。

また、地方の出身の人は、東大で、おもに有名な私学から大量に入学してくる垢抜けた学生さんに圧倒されるのかもしれません。私も地方の高校の出身者でしたが、東大にたくさん受かる都会の名門高校の卒業生にたくさん出会いました。なかには東大で孤独をお感じになるかたもおいでになるかもしれませんが、部活動やサークル活動で、仲間を増やしていかれたらよいと思います。

賢そうに見える同輩が果たして本当に賢いのか、それはわかりません。私もこうして自営業になり、48歳のいま、改めて思うことはたくさんあります。どうか本物を見極める目を養っていただきたいと思います。

それでは、楽しい東大生ライフを送ってくださいね!

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