学校の先生のお仕事:時間割作成

この仕事をしていて、いろいろなお仕事をなさっているかたと出会います。皆さん、その道の人しか知らないことをたくさん知っておいでのようです。私には、この星くず算数・数学教室を除きますと、学校の教員と事務員の仕事しか知りません。ここでは、意外な学校の先生の仕事として、時間割作成のお話をしたいと思います。
学校の先生には、教科を教える以外の仕事がいろいろあります。担任もそうですし、部活動の顧問もそうです。それ以外の教員の仕事をしている先生で、多くの人がご存じなのは、生活指導の先生、進路指導の先生、生徒会顧問の先生などでしょうか。そのほかに、会計や、通知表の打ち出しなどの仕事もあります。私が勤めていた間は、私は時間割作成をすることが多かったです。私は中学、高校しか知りませんが、少し学校の時間割を思い出してみましょう。
時間割を作るうえで、優先的に考慮しなければならないこととして、体育の授業と芸術の授業がありました。体育は教室ではやりません(保健の授業を除きます)。グラウンドでやりますが、グラウンドはひとつしかありませんので、同時にグラウンドを使う授業を2つ入れることはできないのです。同様に、体育館もひとつであり、プールもひとつです。芸術の授業も、音楽室はひとつ、美術室はひとつです。これらは、体育の先生、芸術の先生からよく条件を聞いて時間割を組む必要がありました。(大概は時間割案を体育の先生、芸術の先生が出され、それを微調整して時間割を作っていました。)
ついで、非常勤講師の先生の授業があります。決まった曜日の決まった時間に来られますので、条件が厳しかったです。ちなみに、生徒の皆さんに、どの先生が非常勤講師なのかは一般にはわからないと思います。もしも、学校中の時間割をつぶさに研究し、ある先生が月曜と木曜のそれぞれ午前にしか授業がなかったら、その先生は非常勤講師かもしれません。
それから、選択授業を組むのは難しかったです。多くは理科の選択、社会の選択ですが、たとえば2クラスを合同にして、日本史と世界史と地理の3クラスに分割するような授業です。これは、同時に開講せねばならず、かつこのパターンでは、2クラスが3クラスになるため、教室があと1つ、必要になります。(加えて、この選択授業の先生に非常勤講師の先生がいるケース、また、芸術の選択授業、さらには芸術の選択授業で非常勤講師の先生がいるケースなど、優先的に時間割を決めなくてはならないケースは複合的にありました。)
それらの難しい時間割ののち、あとの単独のコマを入れるのです。これは詰め将棋のような、パズルのようなものであり、私にははなはだ不向きなものでした。それでもがんばっていたものです。
仕事を失う少し前、仲のよかった教員が、その学校で時間割担当になっていました。私はその友人の教員のために、エクセルでマクロを書きました。少し私の知識が役に立ったと言えるのかもしれません。本日は「世の中には想像もつかない仕事がある」という一例でした。私も、私の想像もつかないような仕事をなさっているたくさんの皆さんのおかげで、日常生活が送れているのだ、ということを忘れないようにしたいと思います!
