サントリーの電車広告

今年の3月26日のことなので少し前の話ですが、以下のような電車の広告を見ました。サントリーの広告です。
人は古くなるんじゃない。まいにち新しくなるのさ。
瞬間的に、関連する言葉が聖書にあることを思い出しました。以下のパウロの言葉です。
たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。(新約聖書コリントの信徒への手紙二 4章16節、新共同訳)
基本的に人間は古くなっていきます。歳を取ると、体力も知力も衰えていきます。にもかかわらず、サントリーの広告が(そしてパウロが)「(人は)まいにち新しくなる」と言っているのは、経験を積んで成長するという意味だと思います。このことを実感する日々を私も送っていますので、この広告は目にとまったのでしょう。
「敬老」という言葉の真の意味が分かったのも、私はここ1年弱です。老人は、具体的な力(体力、知力)という意味で、若者に劣ります。老人が若者よりすぐれている点はただひとつ、経験を積んでいて、知恵が増している点です。この意味で、老人を無用とは言えないので、足腰の弱った「老」人も「敬」って知恵を聞き出したらよいという意味で「敬老」という概念があるのだと気づいたわけです。であるならば、すでに勉強においても現役の選手というより監督という年齢にある私は、若い人に知恵を授ける仕事をすべきだ、ということにも気づきます。
私は、数学的にはもう若いころのような大きな発見はしなくなりましたが、現在、人間的には、日々、新しい発見をしています。その意味で、サントリーの広告とパウロが言う「人は日々新しくなる」という言葉は実感があります。人生は一度しかなく、その一回限りの生を、本日も精一杯生きて参りたいと願っています。
