ドミトリー・リス指揮ウラル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を聴いた(1996年10月24日)

学生時代、たくさんの演奏会を聴きました。これは、1996年、私が東大オケをやめ、最初の統合失調症の症状を出し、学業と音楽活動を休んでいた時期の演奏会となります。東大オケの友人と、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演を聴いた話を書こうとしています。すみません。クラシック音楽オタク話となります。それでもよろしければ、どうぞお読みくださいませ。
ウラルフィルは、私がいままで、きちんとチケット代を払って聴いた、数少ない海外のオケです。(もうひとつ、チケット代を払って聴いた海外のオケがあり、それはロシア国立交響楽団です。両方ともロシアのオケですね。)1996年当時は、ウラルフィルは、日本では有名でないオケでした。ずっとのち、2007年ごろ、来日したときにはだいぶ話題になっていたらしいことを聞きますけれども。
なぜ、このオケを聴きにいくことにしたのかは覚えていません。当時のプログラム、および日記、および記憶から、記事を書きたいと思います。
以下のようなプログラムでした。
Bプログラム
東京文化会館
チャイコフスキー 「雪娘」より「道化師の踊り」
山田耕作 交響詩「明治頌歌」(篳篥演奏:八百谷啓)
ギヤ・カンチェリ 交響詩「悲しみの色の国」(日本初演)
ショスタコーヴィチ 交響曲第10番ホ短調
かなり凝ったプログラムであることがお分かりいただけると思います。いまでこそ名曲の仲間入りをしているショスタコーヴィチの10番も、当時はまだいまほどたくさん演奏される曲ではなかったと思います。
せっかくですので、当時のパンフレットから、あと3つのプログラムも書きたいと思います。
Aプログラム
東京文化会館
シューマン(チャイコフスキー編曲) 「交響的練習曲」より第9曲および終曲(日本初演)
ギヤ・カンチェリ 交響曲第7番「エピローグ」(日本初演)
山田耕作 交響詩「神風」
ラフマニノフ 交響曲第3番イ短調
Cプログラム
東京文化会館
佐藤勝 「皇帝のいない八月」
伊福部昭 SF交響ファンタジー第1番
山田耕作 「新しき土」
松村禎三 「深い河」
武満徹 「ノスタルジア」
プロコフィエフ 「キージェ中尉」より「ロマンス」「トロイカ」「キージェの葬送」
ショスタコーヴィチ 「ハムレット」
Dプログラム
武蔵野市民文化会館
グリンカ 「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー 交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」
チャイコフスキー 交響曲第4番へ短調
なかなか凝ったプログラムが多いことがわかりますね。
当日、私は10時から午後2時まで、ビラ配りのバイトをしていました。私にはなぜかビラ配りの才能がありました。睡眠障害のないころで、朝から4時間もビラ配りをしたことがわかります。そのあと駒場で楽器の練習。そのあと上野の文化会館に行き、この演奏会を聴いたわけです。東大オケの2名の友人と聴きました。
よく覚えているのは、山田耕作の「明治頌歌」です。篳篥(ひちりき)を要する曲で、舞台には篳篥を演奏する日本の演奏家(八百谷啓さん)の姿がありました。この演奏は、のちにCD化されて、CD屋さんで売っているのを見たものです。買ってはいませんが。
カンチェリの「悲しみの色の国」はひたすら強烈な音楽だったということだけ覚えています。
ショスタコーヴィチの交響曲第10番は、この曲を生で聴いた最初の機会となります。この2年後に、新日本フィル(ロストロポーヴィチ指揮)で聴いたときのことはブログ記事にしたことがあります。この曲をよく知っていた友人2人は、第4楽章で起きた小さな事故についてあとで語っていましたが、当時、この曲をそこまでよく知らなかった私にはわからなかったものです。最後のティンパニソロは、とても大きな音で演奏されていました。「さすがロシアのオケ」と思ったものです。
指揮者のドミトリー・リスは1960年生まれ(ウィキペディアによります)。このとき36歳だったことになります。当時、ウラルフィルの指揮者になって間もないころだったことになります。先述の通り、この演奏会のころ(1996年)は有名でない指揮者、オケでしたが、2007年に来日したときにはだいぶ話題になっていたと思います。「ドミトリー・リス」で検索すると、名古屋フィルハーモニー交響楽団のサイトがヒットします。名古屋フィルを指揮したことがあるのでしょうね。そして、リス指揮ウラルフィルとは、昨年(2023年)に再会しました!リス指揮ウラルフィルのCDがいくつか発売され、私はそのうち、ラフマニノフの交響曲第2番を購入したのです!じつに27年ぶりの再会でした。リスはもう70代でしょうか。とてもいい演奏で、非常に気に入っています。オケも上達していると思います。
その日は、演奏会後、その友人のひとりの家に遊びに行ったと書いてあります。充実した学生時代のある日のことでした。
