演奏会の途中でトイレに行った唯一の機会

2004年2月11日、演奏会の最中にトイレに行った話を書こうと思います。
私はもともと腸が弱いです。長い時間のあいだにトイレに行きたくなる現象はしばしばあります。この演奏会よりはあとの話ですが、2006年から中高の教員となり、授業中にトイレに行きたくなって参ったことは何度もあります。実際に行ったこともあります。「模擬試験の監督、100分」などはしばしばもよおすとかなり地獄でした。星くず算数・数学教室の授業でそれはいまのところないですが、今後、充分にあり得ると思います。歳をとって、この傾向には拍車がかかっていると思いますし。
それで、私は数えきれないくらいの演奏会を聴きに行っていますが、実際に演奏の最中に中座してトイレに行ったのが、このときだけなのです。東京スコラ・カントールムの演奏会で、バッハのミサ曲ロ短調でした。花井哲郎さん指揮、オケは、オーケストラ・シンポシオンという古楽のオケでした。
古楽器による演奏は、絶対音感のある私にはしばしば半音くらい、ときどき全音くらい低く聴こえます。気持ちが悪いですので、積極的に聴く気は起きません。このときは、合唱で参加する仲間に招待券をもらって行きました。バッハのロ短調ミサを生で聴いたいまのところ唯一の機会となります。
当日の日記を見ますと、演奏会前に「飲むヨーグルト」を飲んだのがいけなかったように書いてあります。かなり早くホールにつき、すでに開演前にトイレに行っています。(こういうときはやばいです。)ヴァイオリンのチューニングがすでに「ソのシャープ」に聴こえます(ラの半音低く聴こえるということです)。演奏が始まると、まさしく「ミサ曲変ロ短調」に聴こえます(ロ短調→変ロ短調)。そして、演奏開始直後にもうもよおしました!もうどうしようもなく、中座してトイレに行きました。15分くらい抜けてしまいました。休憩中もトイレに行きっぱなしでした。トイレに行きたくなった演奏会はあります。ゴールウェイのリサイタル、シノーポリ指揮のベートーヴェンの第九など。また、眠くなって寝た演奏会もあります。東工大オケのチャイコフスキー交響曲第5番、教員時代の芸術鑑賞会だったミュージカル「レ・ミゼラブル」などです。しかし、演奏会の最中に中座してトイレに行った演奏会はこれだけです。
演奏で印象に残ったのは、ナチュラル・ホルンの人が瞬間的にナチュラル・トランペットに持ち替えた場面です。すごい技でした。どの箇所かは具体的に(楽譜に書いたりして)示せません。じつはいまだにこの曲の真価には目覚めていないからです。日記には、最後のアニュス・デイでは大きな盛り上がりを見せて終わったと書いてあります。
それにしても、自分が演奏中にトイレに行きたくなったことこそありませんが、しばしば、教会の礼拝を見ていて、オルガン奏楽者が礼拝中にトイレに行きたくなったらどうするのか、そもそも牧師が説教中にトイレに行きたくなったらどうするのか、というのは気になるところです。私は、礼拝に出席していてトイレに行きたくなったことはしばしばで、実際に行ったこともあります。どのタイミングで行くのかは難しいですね。お祈りの最中はまずかろうとか、いろいろ考えます。エレベーターに閉じ込められたらどうするのか、というのもときどき考えます。散歩中にもよおし、近所にトイレが見つからない、というようなピンチもときどきあります。本日は、腸の弱い人間の悩みの話でした。
(サムネイルにプログラムを使うことは、東京スコラ・カントールムさんの許可を得ました。ありがとうございます!)
