方べきの定理で、高校の教科書が証明を飛ばしているところを埋めた

高校の「数学A」の教科書に「方べきの定理」というものが載っています。「方べきの定理の逆」も載っていますが、以下の主張は、教科書は証明を飛ばしています。これを埋めてみました。というわけで、数学がちがちの記事ですが、よろしければどうぞお付き合いください。
一直線上にない3点A、B、Tおよび線分ABの延長上の点Pについて、${PA\cdot PB=PT^2}$が成り立つならば、直線PTは3点A、B、Tを通る円に接する。

証明を以下に書きます。これでよいかどうか、どうぞご一緒にお考えください。
3点A、B、Tは一直線上にないため、この3点を通る円はひとつ存在する。これを円ABTと呼ぶことにする。
直線PTが円ABTに接しないと仮定する。
平面上における直線と円の位置関係は、(1)2点で交わる、(2)1点で接する、(3)共有点を持たない、の3種しかない。このうち、仮定から(2)はない。また、点Tは、円ABT上にあり、直線PT上にもあるため、この直線と円は共有点を持たないこともない。すなわち、直線PTと円ABTは、異なる2点で交わる。この2点のうち、Tでないほうの点を、T’とする。

ここで、方べきの定理より、${PA\cdot PB=PT^{\prime}\cdot PT}$
一方で、仮定より、${PA\cdot PB=PT^2}$
これらより、${PT^{\prime}\cdot PT=PT^2}$
したがって、${PT^{\prime}=PT}$
これは、TとT’が異なる点であることに反する。背理法より証明終わり。
いかがでしょうか。細部はつめる必要があるかもしれませんが、議論の骨子はこれでよいでしょう。
それではまた!
