外山雄三追悼盤(完全なクラシック音楽オタク記事です)

すみません。完全なクラシック音楽オタク記事になります。ご興味のあるかたはどうぞお読みくださいね。

作曲家・指揮者の外山雄三さんは、2023年に惜しまれつつ亡くなりました。私は1997年3月に、外山雄三さんの指揮する仙台フィルの東京公演を聴いて以来、外山さんの熱烈なファンでした。(その伝説の東京公演のブログ記事は書いたことがあります。最後にリンクをはりますね。)外山さんは晩年に大阪交響楽団の音楽監督になられました。なるべく時系列に書きますね。

外山雄三さんの指揮するドヴォルザークの「新世界より」が聴きたかったのはもう四半世紀前くらいのことになります。インターネット黎明期であった当時、ある掲示板で、東京シティフィルで外山さんの指揮する「新世界より」を聴いた人がおられました。独特すぎて客席は賛否両論となったようですが、そのかたは、好意的に評価しておられました。また、そのだいぶあと、日フィルで外山さんの指揮する「新世界より」を聴いたかたがネットにおられ、そのときも客席は賛否両論となったようでしたが、そのかたも好意的でした。私はどうしても外山さんの指揮する「新世界」が聴きたかったのです。

大阪交響楽団で、外山さんの指揮するドヴォルザークの交響曲第8番と「新世界」というプログラムを見ました。聴きに行きたかったですが、行けなかったのです。私はかつて、外山さんが都響を指揮して、「オール外山雄三プログラム」を披露なさったとき、フォンテックにハガキを出して、CD化してもらえるようにお願いしました。その演奏会は実際に聴きに行き、また、その演奏会はCD化されました。私の宝物です。わけても交響曲「帰国」はすばらしいです。(この演奏会の記事はまだ書いていませんが、いずれ書きます。)それで、久しぶりにフォンテックに(時代が変わり、ハガキではなくメールで)そのドヴォルザークの8番、新世界の演奏会のCD化をお願いしました。しかし、その演奏会はコロナでなくなったのでした。コロナ、コロナで演奏会がつぎつぎになくなる時代があったことは覚えておられるかたも多いと思います。その時期だったのです。

さて、大阪交響楽団さんは、外山雄三さんの指揮するCDをつぎつぎ出されていました。最初に気づいたのは、あるnoteの記事です。ベートーヴェンの交響曲全集と、チャイコフスキーの交響曲ほかを収めたCDの紹介でした。私は仕事を失ってお金のないころでしたが、どうにか買いました。ベートーヴェンの交響曲全集なるものを購入したのは生涯でこのときだけです(もちろん所有したのもこれだけです)。ベートーヴェン全集は、校正のお礼として1万円をくれた友人のお金で買いました。すべて、外山さんの生演奏の演奏会を聴くように、1回限りの演奏として、心して聴きました。いずれも、外山さんのベストの状態を記録したものではない気もしたのですが、とにかく貴重な記録が残されたことに感謝するしかないのでした。

大阪交響楽団さんの偉業は続きました。自作自演集、ブラームスの交響曲全集などをへて、私はまたしばらく情報から離れていました。最近、ブログに2004年のN響コンサートを外山さんが指揮されたときの思い出のブログを書きました。プログラムは残っているので、それをサムネイルとして主催者に使用許可を得ようとしたのですが、許可がおりませんでした。やむなく私は外山さんのCDのジャケットをサムネイルにしようとして、大阪交響楽団さんに使用許可を得ました(ありがとうございます)。そのときに大阪交響楽団さんのホームページを見て、外山さんの追悼盤が出ていることを知りました。「The Last Symphonies」と題されたアルバムで、シューベルトの「グレイト」、ドヴォルザークの「新世界」、シューベルトの「未完成」、ショスタコーヴィチの交響曲第15番が収録されたものでした(シューベルトとドヴォルザークとショスタコーヴィチの「最後の交響曲」という意味のようでした)。外山さんの指揮する「新世界」がCD化されている!私はさっそく購入したのでした。

Amazonから品物が届きました。私は、ただ1回だけの演奏会を聴くつもりで、最初から聴いて行きました。1枚目のCDは、シューベルトの「ザ・グレイト」が入っていました。これを聴いてたまげたのです。これは、先述の通り、どうも外山さんのベストの状態があまり入っていると必ずしも思えなかった大阪交響楽団さんのライヴ録音のシリーズのなかでも、ものすごい出来のものではないか!?

その日、音楽仲間の友人に送った文章から引用します。そのときの新鮮な感動を記しているものです。2024年8月21日のものです。「外山雄三さん大阪交響楽団のシューベルトのグレイトがすごすぎ!第1、2、3楽章はさすが外山さんというか、過去の巨匠みたいな芸を使わず、『インテンポ外山』で貫きます。何度もハッとさせられるような場面がありました。そして第4楽章は外山雄三ワールド!外山さんは『遅いトスカニーニ』だと思っているのですが、そのよさが全面に出ています。圧倒的なクライマックス!さすがです。聴き終わって『すばらしい、すばらしい』と何回も言ってしまいました」。大阪交響楽団さんの外山さんシリーズは、この追悼盤で本領発揮となったと思います。生で聴いたらどれほど感激したことか・・・。

そして、かんじんの「新世界」ですが、確かに外山雄三さんらしいユニークなものです。確かに「遅いトスカニーニ」です。しかし、これらは他の大阪交響楽団さんのCDと同様、記録として貴重なものの、外山さんのベストの状態がレコーディングされているとは思えないものでした。生で聴いたら感想は違ったかもしれません。「未完成」も同様です。ショスタコーヴィチの15番は、ようやく納得のいくCDにありつけて満足しています。

というわけで、意外にもこの記事は、外山雄三さん指揮、大阪交響楽団による、シューベルトの「グレイト」を絶賛する内容なのでした。ほんとうにすごいと思います。すみません。長いうえに単なるオタク記事ですみませんでした。本日は以上です。

(サムネイルはこのCDのジャケットです。大阪交響楽団さんに使用許可を得ました。ありがとうございます!)

(最後に、本文中で言及した、1997年の仙台フィル東京公演の記事をはりますね。)

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