都立西高OB吹奏楽団の演奏会を聴いた(2003年、2004年、2005年、2025年)

初めて都立西高OB吹奏楽団(NOBB)の演奏会を聴いたのは、2003年10月13日でした。出演者の友人に誘っていただいたのでした。当時、私はすでに、最初の重い病気をその2年前にやり、日常生活に復帰はしていましたが、働かない頭で、必死な思いで大学院において数学の研究を続けていました。27歳でした。仲間の多くは社会人であり、そのような中、この演奏会に誘っていただいたのでした。
どしゃぶりの中、練馬文化センターに行きました。プログラムは以下です。(吹奏楽のプログラムの書き方はよくわからないことを最初にお断りしておきます。)
グレグソン フェスティーヴォ
兼田敏 バラードⅠ
ネリベル 世の終わりへの行進
エレビー ニュー・ワールド・ダンス
メリロ ゴッドスピード!
ギリングハム 闇の中のひとすじの光
バーンズ 交響曲第4番
アンコール
Michel Legrand 三原田賢一 成田由美 キャラバンの到着
サザンオールスターズ 藤井信克 涙の海に抱かれたい
Carpenters 藤井信克 We’ve only just begun
アンコール以外、すべて吹奏楽オリジナル曲でした。知らない曲ばかりであったわけです。しかし、司会の方がおられ、簡単な曲の説明をなさいましたので、初めて聴く私にもわかりやすくてとてもよかったです。アンコールのサザンではホルンセクションが立つ場面もありました。曲にあわせてクラッカーがパーン!と鳴る場面もあり、それは私は初体験でした。「入場無料というのが勿体ない位、心づかいの行き届いた演奏会ですばらしかった」と当日の日記に記されています。終演後、皆さん舞台の前で出演者としゃべっておられました。「非常にきもちよく会場を去ると、すでに雨はあがって、うそのように晴れていた」と日記に記されています。寮に帰って少し勉強をしたようです。
翌年の演奏会です。2004年10月17日です。このころ私はついに数学の研究で食うことをあきらめ、中高の教員になろうとしています。日曜日であり、午前中は教会に行き、サイゼリヤでお昼を食べて、なかのゼロホールに行きました。プログラムは以下です。
ガレスピー ゴンザレス マンテカ
ゴードン アンフォゲッタブル
カーペンター ペッティス ハモンド 青春の輝き(カーペンターズ)
チャップリン バディラ チャップリンの肖像
ウェラン リバーダンス
バーンズ アルヴァマー序曲
ヴァンデルロースト ポンテロマーノ
スパーク セレブレーション
チェザリーニ ブルーホライズン
アンコール
最初から今まで(Ryu)
IF I ONLY KNEW 恋はメキ・メキ Tom Jones(トヨタ「ポルラ」CM)マツケンサンバ
瞳を閉じて(平井堅)映画「世界の中心で愛を叫ぶ」主題歌
最初の5曲が第1部 ポップスステージであり、最初のマンテカという曲が、いきなりハイテンションの曲で驚きでした(数学の研究で食うことをあきらめた直後でローテンションだったからです)。照明に凝っていたり、ソリストの皆さんの堂々としたさまに驚いたりしました。後半がオリジナル曲です。アンコールはここに記した通りで、ここまでアンコールを詳細に書く演奏会は見たことがない!と日記に書くほどでした。アンコールの1曲目は「冬のソナタ」のテーマで、知っていました。当時、非常に流行しており、同じころ聴いたクラリネットの越智光輝さんのリサイタルのアンコールでも聴きました。横のバンダが演奏したり、かぶりものをした人がパロディのようなソロをしたと日記に記されていますが、マツケンサンバでしょう。楽しかったです。
その翌年です。私は就職活動をし、専門的な数学ばかりやっていて中高の数学を忘れていた私はあちこち受けてあちこち落ち、ようやく内定を得た直後です。2005年10月16日です。三鷹市公会堂へ行きました。プログラムは以下です。
ミスター・インクレディブル
トリステーザ
私のお気に入り
オペラ座の怪人
ファンデルロースト マーキュリー
ギリングハム ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス
スパーク ハイランド讃歌組曲
アンコール
恋のマイアヒ
ハナミズキ
アンコールの2曲は、私はよく知りませんでしたが、一緒に行った人の話だと非常に流行っている有名な曲だということでした。これを最後に、私は二十年、西高OB吹奏楽団を聴いていませんでした。就職をし、教員として大変な三十代を送り、46歳で独立し、49歳で再び大きな病気をして仕事を休む日々の中、2025年10月12日、またお誘いいただいて、杉並公会堂に行きました。こう振り返ってみると、西高OB吹奏楽団は、すべて異なるホールで聴いたわけです。プログラムは以下です。
ラプソディック・セレブレーション(R.シェルドン)
One Life Beautiful(J.ジルー)
あなたとワルツを踊りたい(野呂望)
ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス(D.R.ギリングハム)
ディア・ミスター・ジョーンズ(編:森村献、郷間幹男)
Human Nature(編:山里佐和子)
ジャパニーズ・グラフィティXXⅡシティー・ポップ・メドレー(編:金山徹)
ラテン・ダンス・ムーブメント(A.オトゥール)
アンコール
シャルウィダンス
マツケンサンバⅡ
楽しかったです。前半がオリジナル曲で、後半がポップスでした。よく過去の日記を観察するとギリングハムの「ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス」を聴くのは2度目でありました。全体に、客席は、お年寄りが多かった気がしました。入場無料、全席自由でしたが、近所のお年寄りが来られるのかもしれません。これで思い出しますが、確かに私も、この20年の間に経験したこととして、中高の教員だった時代にオーケストラ部の顧問をしていましたが、クリスマスのころ、弦楽器の少数精鋭のメンバーを引率して、クリスマスの讃美歌や、パッヘルベルのカノンなどを持って、近所の公民館のお年寄りの昼食会や、老人ホームに行ったりしたことがあります。お年寄りに生の音楽を楽しんでいただける喜びは知るようになっていました。それから、この演奏会は、0歳のお子さんからお楽しみいただいています、泣いても大丈夫、というアナウンスが最初にありましたが、確かに、小さなお子さんを抱いたお母さん、ときにお父さんの姿もありました。これもこの間、子育ても経験しましたが、小さい子がいると、子供が生まれて数年、生の音楽が聴けなくなる場合もありますので、そういうお客さんも聴ける音楽会なのでした。オーケストラよりは全体的に吹奏楽のほうがカジュアルな感じの演奏会になるわけです。やはり、曲目解説の司会者がおられ、コンサートを親しみやすくしているのでした。ソロの皆さんが堂々としておられるのも、曲ごとの出入りなどの舞台上の動きが洗練されているのも、皆さん現役の高校生ではないベテランだからだと思われます。最後は、指揮者が、派手な着物と、時代劇のかつらで登場し、21年前と同じく、マツケンサンバが披露されました。二十年前と変わらず、楽しいコンサートを続けておられるのでした。今年の10月もまた行きたいです。
(サムネイルは2025年のプログラムの冊子の表紙です。これをブログに使用することは都立西高OB吹奏楽団さんの快諾を得ました。ありがとうございます!)
