東京楽友協会交響楽団ポピュラーコンサートを聴いた(2000年5月27日)

これは修士課程2年のときに聴いた、友人の出演するアマチュアオーケストラを聴いた思い出話です。
友人が、東京楽友協会交響楽団というアマチュアオーケストラに参加していました。このオケは当時、少なくとも5回は聴いたと思いますが、そのうちのひとつの思い出を書きます。2000年5月27日に聴いた、短い曲をたくさん演奏する演奏会です。
場所は浅草公会堂でした。プログラムは以下です。
ジョアッキーノ・ロッシーニ 歌劇「泥棒かささぎ」序曲
ヨーゼフ・シュトラウス 「鍛冶屋のポルカ」
ヨハン・シュトラウスⅡ ワルツ「美しく青きドナウ」
ルロイ・アンダーソン 「ブルータンゴ」
ルロイ・アンダーソン 「プリンク・プレンク・プランク!」
ヨハネス・ブラームス 「ハンガリー舞曲」第6番
フランツ・フォン・スッペ 「詩人と農夫」序曲
ピエートロ・マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
リヒャルト・ヴァーグナー 歌劇「タンホイザー」序曲
アンコール ヨハン・シュトラウスⅡ ポルカ「雷鳴と電光」
ヨハン・シュトラウスⅠ ラデツキー行進曲
土曜日であり、まだ睡眠障害のある前であり、朝早く起き、午前は勉強しています。ジョンソンという数学者の論文を勉強しています。午後、出かけてこのコンサートに行っています。
とても楽しかったという思い出があります。なかなかアマオケでこういった短い気軽な曲をたくさんやる演奏会はない気もします。
指揮は家田厚志(いえだ・あつし)先生であり、私はこのオケで家田先生の指揮で何度も聴きました。このあとのことですが、マーラーの「復活」を聴いたこともあります。これより前にエネスコの交響曲第1番という珍しい曲を聴いたこともあります。マイクを持ってしゃべるのが得意な先生であり、この日も曲と曲のあいだに、軽妙なトークをしておられました。また、指揮姿が一種独特な先生であり、家田先生の指揮で演奏する仲間は、弾いているあいだも、家田先生のジェスチャを見ないと損な気がする、というほどでした。
家田先生のトークによると「楽友協会」というのはどこもアマチュアなのだそうです。有名な「ウィーン楽友協会」もアマチュア。ただ、ウィーン楽友協会は合唱団ですね。東京楽友協会は合唱団が消滅したらしく、このアマチュアオーケストラが残った状況だとのことでした。
「鍛冶屋のポルカ」は、なんという楽器か知りませんが、前に出てきて、トンカン、トンカンと演奏する打楽器のかたがおられました。楽しかったです。とくに楽しかったのが「プリンク・プレンク・プランク」でした!アンダーソンは著作権保護期間にあり、譜例を出すのを控えますが、とにかく楽しかったです。この曲は、弦楽器のみ、終始、ピチカートで演奏されます。中間部の、音を出さないところでは、さまざまな工夫が見られました。まったく音を出さずに、トロンボーン(この曲は弦楽器だけで演奏しますのでトロンボーンのかたはまったく出番はありません)のかたが、スッとスライドを抜いたりしていました。また、後半では、アクセントとピアニシモの差を極端にして、非常にユーモラスな感じを出していました。最高の「プリンク・プレンク・プランク」であったと思います!
そして、タンホイザー序曲では、マイクを持った家田先生が「最後に長い曲をやります」とおっしゃっていましたが、実際にはタンホイザー序曲は、多くの演奏会では短い曲のほうに入るわけです。でもこの演奏会ではこの曲は最も長い曲でした。
アンコールの「雷鳴と電光」の演出がまた見事でした!コントラストの効いた演奏でした。浅草公会堂は雷門の近くでしたが、だから「雷鳴と電光」なのか!と思ったりもしました。関係ないかな?
帰りはその雷門を見て帰りました。充実した修士課程のある日のことでした。
