小学3年生で習う「重さ」の授業のご紹介

当教室での授業の様子をご紹介させていただきますね。公開に当たり、ご本人および親御さんの許可はいただいています。
小学3年生のお子さんです。教科書に沿って、自由なペースで私から算数を学んでおられます。最近、3年生の教科書の「ぼうグラフ」の単元が終わりました。つぎ、どこからやるか、ご本人に希望をおたずねしました。「とくにない」とおっしゃいました。しかし、そのすぐあと「きのう学校で『重さ』をやった。どっちのほうが重いかとか、やった」とおっしゃいました。そこで、つぎの回は、「重さ」からやることにしました。
あとから思いました。こういう、行き当たりばったりで、自分の希望が言える人は、すごく賢いことに最近、気づかされて来たところなのです。たとえば、以下のような人を知っています。「銀行で手続きをしようと、最寄りの駅の周辺に行った。しかし、そこにあったのはATMだけであり、銀行そのものはなく、手続きができなかった。スマホで調べて、隣町にはその銀行があることを知り、隣町まで歩いて行って手続きをした。その町で、ユニクロの前を通ったとき、ズボンを買うべきであったことを思い出し、入店してズボンを買った」。こう書いてみるとなんでもない日常のようにも見えますが、こういう行き当たりばったりのズボンの買い方は、私には真似できないものです。「行き当たりばったりでだいたいうまく行く人」というのは、非常に賢いことに気づかされて来たわけです。「たくさんある選択肢から自分の希望のものが選べる能力」とも言えますし、「ご縁を大切にした生き方」とも言えます。このたび、「重さ」という新しい単元が提案できるこのお子さんは、極めて賢いわけでした。
それで、「重さ」の授業の最初です。教科書には、巻末に付録があり、紙でできたてんびんのはかりが作れて、それで文房具の重さが比べられます。そして、1円玉の重さは1グラムであると書いてあり、1円玉が何枚分かで、重さをはかる実験が載っています。私はあらかじめ、親御さんに、1円玉を何枚か用意してもらえるようにお願いしていました。当日、この生徒さんは、1円玉を、150枚(!)、用意したとおっしゃっていました。お母さんが、50円玉を両替して、1円玉50枚にしたりしてくださったとのことでした。私はびっくりしました。とてもありがたかったです。
それで、さっそくいろいろな実験をしました。ボールペンが2本あり、その2つのボールペンは、はかりでつりあうそうです。Zoomごしに見せてもらいました。また、ボールペン1本は、1円玉8枚とつりあいました。ボールペン2本は、1円玉50枚とつりあうかな、と言いながら調べてみると、ボールペン2本より1円玉50枚のほうがずっと重かった。結局、ボールペン2本は、1円玉19枚とつりあいました。(おそらく、2本のボールペンの重さが少し違うのでしょう。これくらいの誤差があるのが普通だと思います。私も勉強になります。)
学校でやったときは、100キロのおもりがあり、筆箱のほうが重かったとのことでした。おそらくそれは100キロではなく100グラムなのでしょうが、それはだんだんこれから学んで行けばよいと思い、そのまま聞いていました。考えてみますと、私も1キロという重さを認識したのは、幼少のころ、牛乳パックを4本運ぶのが重かったというときの経験からだと思います。30センチものさしを持たされていたことから、だいたい30センチメートルの実感もあります。この生徒さんも、だんだん(100キロではなく)100グラムとおっしゃるようになりました。
スマホがあり、それは、1円玉100枚より重かったです。スマホと1円玉100枚を載せた教科書の巻末付録の紙のはかりは、破れませんでした。よくできていますね。
また、50円玉がありました。50円玉1枚と、1円玉50枚だと、圧倒的に1円玉50枚のほうが重かったです。これ、金額としては同じですから、私もちょっと不思議な感覚がありました。おもしろいですね。50円玉1枚は、1円玉4枚とつりあいました。4グラムですね。100円玉は、1円玉5枚とつりあいました。
それで、教科書を読み進めますと、学校にあるはかりが出て来ました。先ほどの、筆箱ですが、学校でやったときは、280グラムくらいだったそうです。先生に、えんぴつ等をすべて筆箱に入れるように言われて、一列に並んで、それぞれ自分の筆箱の重さを測ったということでした。
学校で、5グラムがなくなって、探したら出て来たということがあったそうです。5グラムのおもりがなくなったということでしょう。私には小学校の教員の経験はありません。40年くらい前のかすかな記憶で「ふんどう」というのではないかと思い出しました。この生徒さんは、ご自身で教科書に「おもり」と書いてあるのを見つけられました。私も不勉強なままこの記事を書いていますが、いまどきは「ふんどう」と言わないのかもしれません。学校には100グラムと1000グラムのおもりがあったそうです。触っていいところ以外は触ってはいけなかったそうです。それも私のかすかな記憶と一致します。触るとそこがさびてしまい、重さが変わってしまうと習った覚えがあります。
というわけで、本日は、ある日の授業について、のんびりと記事を書いて参りました。引き続き、重さの勉強ができることを楽しみにしているところです。ほんとうに、私も学ぶことばかりです。
