【動画を加えて再投稿】小曽根真さんのピアノ曲「マイ・トゥモロウ(My Tomorrow)」の完コピを依頼された日

(以下は2024年5月3日に公開されたブログの再投稿です。最後にその私の作成した楽譜を再生する動画をはりつけました。どうぞご覧くださいね!)

私は2022年2月28日に仕事を失い、途方に暮れていました。様々なことでどうにか生計を立てたいと思いましたが、一時期、「採譜」で生計が立てられるのではないかと思った時期があります。採譜とは耳で聴いた音楽を楽譜に起こすことを言います。よく耳コピと言います。私には、耳にした音楽のほとんどは楽譜に正確に再現できるという、突拍子もない能力を持っています。それで、ココナラで、2022年6月ごろから、お問い合わせをいただくようになったのです。今回のお話のご依頼は、ココナラで採譜がまわり出して、急に著作権や税金が気になりだし、JASRACにきちんと著作物使用料を納めるようになってのちのことで、かつ、星くず算数・数学教室のまわり始めるよりは前のご依頼で、すなわち、2022年10月くらいのお問い合わせになります。

(今回の記事に出てくるお客様には、このエピソードのブログでの使用許可を得ています。ありがとうございます!)

小曽根真(おぞね・まこと)さんの作曲された「マイ・トゥモロウ(My Tomorrow)」というピアノ・ソロ曲の完コピのご依頼でした。最初、お客様は音源を提示なさいませんでした。いろいろおたずねしまして、それがYouTubeにあること、そして、どうやら楽譜が流通していないことを知りました。私の完コピの定価は、1分の音楽で6,000円としています。かつて、3分の完コピを、12時間くらいかけてやった(その代わり完璧に採った)ことから考え、だいたいバラード系のピアノ曲の完コピで、1分で4時間くらいかかると判断したのです。それで、当時の私の住む土地の最低賃金から逆算し、ココナラの仲介手数料と税も逆算し、1分の音楽で6,000円を定価としていたのでした。この曲は4分の音楽でしたので、24,000円となります。小曽根真さんは日本の作曲家であり、JASRAC国内作品であり、良心的な上乗せでも、1.15倍となるため、27,600円となってしまうのでした。

楽譜の値段としては、著しく高いだろうと思います。しかし、クオリティは保証できるわけです。これは「世界に一部だけの楽譜の出版」となります。どうしても楽譜が手に入らない人のためのサービスであるわけです。これがもし100部でも売れるなら、定価は276円でいいわけです。そう考えるとなかなかリーズナブルでもあります。

しかし、私は、この音源を聴いたときから、これを大幅に安くするつもりでした。この音楽は、音符はそれほど多くなく、逆に、多くの人が正確に採れないであろうと思われる複雑な和声進行が使われていましたが、それは私にとっては得意分野であり、それほど労多くなく採譜ができると思ったのです。ご依頼者様は学生さんかな。学割ありますと言って、大幅に安くしようかな。そのように考えておりました。

ところが、ご依頼者様は、(学生さんではなかったようでしたが、)小曽根真さんの普通の楽譜の定価である3,300円でお願いしたい、それより高かったら頼まない、ということをおっしゃって来られました。なかなかすごい割引です。しかし、思い切って3,300円でお受けしました。

さて、商談が成立しました。実際に採譜の作業を始めてみると、確かにこれは私にとっては「向いている」採譜であり、1日くらいで終わりました。もちろん、極めて正確な採譜であり、クオリティ高く仕上げました。そのお客様は、事情を理解なさり、恐縮し始めました。でも大丈夫です。もう採譜は終わりました。すぐにでも納品したいところですが、じつはJASRACへの許諾を得るのだけで、1週間はかかるのでした。1週間、そのお客様と、やり取りをいたしました。

そのお客様とは、だいぶ信頼関係を築くことができました。私のブログ(数学ブログではなく、ココナラのブログですが)を熱心にお読みくださいました。聖書の話なども楽しくいたしました。

それで、ようやく1週間が過ぎ、納品のときが来ました。そのお客様は、「おひねり」と言って、追加支払いをだいぶしてくださいました。結果的に、私の最初に提示した額にかなり近づいたと思います。ありがたいことでした。

こういうありがたい出会いもあるわけです。私にとっても小曽根真さんの「マイ・トゥモロウ」は特別な曲となりました。食える収入とは言えない時代のものではありますが、収入のない時代の私の生きるモチベーションを支えてくださった、ありがたい思い出のお話でした。

(ここからがこの記事のつけたし部分です。その私の作成した「マイ・トゥモロウ」の楽譜を再生する動画を当教室の公式YouTubeチャンネルで公開したのです。どうぞ以下をご覧ください!)

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