4つのものを並べる場合は何通りか

小学生のころの話です。5、6年のときの担任の先生を思い出しますので、5年生か6年生のときのことだということになります。先生は、4つの異なるものを並べる場合が何通りあるか、黒板に下の図のような絵を描き、説明しておられました。こういうのを「樹形図」と言います。木の枝のような形をしているからです。(ぼけた写真ですみません。)

現代の小学生も、これは習います。現在は、6年生で習うことになります。
この黒板の絵を見ていた、当時、小学生だった私の気付いたことがあります。最初の文字を並べる場合は、4文字あるので、4通りあります。その、おのおのについて、つぎの2文字目を決める場合は、残り3文字から選びますので、3通りです。その、おのおのについて、つぎの3文字目を決める場合は、残り2文字から選びますので、2通りです。この続きをあえて申しますと、最後の文字は、残った1文字にしかなりませんので、おのおの1通りです。この樹形図はそうなっているのでした。
つまり、4つのものの並べ方は、${4\times3\times2\times1}$で、${24}$通りだったことになります!
この計算は、少なくとも高校1年生では習います。しかし、私は、この計算に、習う前から気付いていたという人には、48年生きてきて、お目にかかったことがありません。もしかしたら皆さん言わないだけかもしれませんが、少なくとも東大に行って「それそれ!オレもそう思っていたんだー」という仲間には出会わなかったものです。
そして、これに気付いた私がつぎに衝撃を受けることがありました。私は5個のものの並べ方が何通りあるのか、計算しました。すると、${5\times4\times3\times2\times1}$で、${120}$通りになったのです!たった5個のものの並べ方で、${120}$通りもあるのか!と思って、衝撃を受けました。
そこで、実際に5個の文字を書き並べて確かめ始めました。そこで、さらなる衝撃が私を襲いました。ほんとうに120通り、あったのです!
同様にして、6個のものの並べ方は、720通りあるのでした。さすがにこれはやってみませんでしたが、ただ驚くばかりでした。
このすぐあとではないのですが、少しして、以下のことにも気づきました。
2個のものの並べ方は2通りあるわけですが、ここへ3個目を投入すると、以下の図のように、あと3通りが増えます。「すべての前」「2個のもののあいだ」「すべての最後」に3個目が入るので、3個目の投入で、あと3倍になるのです。

つまり、3つのものの並べ方は、${1\times2\times3}$通りとも言えるわけです。このようにして、4個のものの並べ方は、${1\times2\times3\times4}$で、${24}$通り、という計算もできることに気付いたのです。
これは私が「習う前から知っていた数学」のひとつになります。そういうものはいくつかあるのですが、本日は、「${4}$つのものを並べる場合は、${4\times3\times2\times1}$通り」だということのお話でした。
